最後は自分の感覚
ある女性が結婚を前提につきあっていた男性と別れた。その理由はケチだからというものであった。 しかし、子づくりや住宅ローンを持つための倹約は必要で母親は同意しなかった。友人らも次々と反対意見を述べた。 そうすると、まるで自分がおかしいと思ってしまう、そういう感覚を抱くときがあります。 こんなとき、頼りにしていいいのは、自分の感覚だけだと思います。あえて他人の意見は聴かない。プライベートは自分の好みで見切ればいい。 そもそも人間関係の出発点は自分だ。だから自分の軸足がしっかりしていないと、すべてがダメになってしまうこともあります。 経済的基準も、たしかに結婚後のことを考えて…
不貞の慰謝料請求を考え直すとき
現在、判例が婚姻破綻後は、肉体関係をもっても不法行為に該当しないことの反対解釈として、破綻していなければ第三者と肉体関係を持つことは不法行為となります。 そのため、婚姻破綻の時期の認定が重要となります。 ところが、最近、ややおもしろい発想の裁判例が登場しました(平成26年4月14日判タ1411号312頁)。 不貞や離婚の問題を弁護士として扱ってくると、裁判所で相手方弁護士から、「クラブで遊んでいた」「ソープランドで遊んでいた」「ホステスと仲が良い」といった主張に接することがあります。たしかに、継続的な肉体関係があり、夫婦生活に支障を来たす場合は、ホステスの女性等に不法行為責任が負うこともあると考え…
重婚的内縁の不当破棄に慰謝料は請求できますか。
内縁=中身としては夫婦ということが前提となります。 そして、夫婦間の貞操義務は内縁にも準じるものと考えられていますが、他方、刑法は重婚を禁止していますし民法上も公序良俗に反するものと考えられます。 こうした事情から、重婚的内縁の破棄は、正常な婚姻関係への復帰と評価すれば、慰謝料請求は否定する見解に傾きそうです。 しかし、法的保護のポイントは、妻との婚姻が形骸化している場合ということになります。内縁にあたるかのポイントは、男性が中心の重婚的内縁の場合、「生活の本拠地」がどこにあるかがポイントになるといえそうです。 妻との婚姻関係が破綻している場合は、内縁妻として法的に保護されますので、男性がさらに別…
枕営業判決の背景
先日、不倫・男女問題精通弁護士のコラムとして東京地裁の判決を取り上げました。 この判決ですが、判決の建て付け自体はあり得るものであるし、こうした判決が出たことにより、風俗関係の女性や店舗が常に慰謝料請求のリスクを背負わなければならないということから解放することになり、ポジティブな評価もできるところです。 しかし、実際のところ、交際は長期間、いわゆる裏切り型で夫も陳述書を提出し、不貞慰謝料請求の援護射撃をしていた事例のようです。 この裁判所、なんと3回で判決を出したそうです。つまり、訴状→答弁書をみて、「はい、判決」という感じだったそうで、証人尋問も行われなかったようです。そして、いわゆる…
どんな場合の不倫慰謝料法律相談が多いですか
当事務所では、年間100件の離婚・男女問題の相談を受けていますが、そのなかで最も多いのは、不貞相手に対する慰謝料請求、慰謝料請求を受けた方なのです。 しかし、それ以外にも、不倫相手と別れたい既婚男性からの相談も少なくありません。実際のところ不倫相手と別れたい既婚男性からの相談は、内縁か否かを検討して、介入後はすぐに解決することがありますし、数か月かかることもあります。しかし、ラインやメールでの攻撃に狼狽している男性にとっては、守り神となるのが弁護士といえるかもしれません。 不倫は、会社の上司・部下というパターンが少なくなく、「企業法務」として持ち込まれる案件もあります。仕事での信頼関係やトラブルに対する対処に立…
クラブのホステスの枕営業は不法行為になるか
枕営業を反復継続して行った行為が顧客の妻に対する関係で、不法行為を構成するのでしょうか。 理論的には、不貞相手ということで貞操権侵害が認められ慰謝料請求権が発生しそうです。 しかし、東京地裁平成26年4月14日は、本件クラブのホステスと顧客との間で、頻度がクラブを訪れる頻度と整合していたことからすると、典型的な枕営業に該当すると認定した。 そして、ソープランドに勤務する女性のような売春婦が、対価を得て妻のある顧客と性交渉を行った場合には、当該性交渉は、当該顧客の性欲処理に商売として応じたものにすぎず、何ら婚姻共同生活の平和を害するものではないから、妻の不快感や嫌悪感をもって不法行為を構成しない、と…
離婚・不貞慰謝料の相談者は、女性・男性
離婚・不貞慰謝料の相談者については、半々ですが、最近は女性の浮気についての男性からのご相談も増えています。 男性の方が、妻の不倫に悩まれているという状態のようです。 女性の不貞のパターンとしては、会社の上司や狭いチームでの労働の場合に起こりやすいようです。 最近は子育て中でも、不貞をなされる女性もいらっしゃりますから価値観の多様化が進んでいるように思います。 浮気や不倫がイコール離婚につながるわけではありません。しかし、現実には、浮気をした本人が謝罪、反省をしても負い目を負わなければならないことから、そのまま別居に進むというケースも数多くあります。離婚が前提とそうでない場合は不貞の慰…
忘れられない初恋
忘れない初恋が不倫に発展することがあります。 幼なじみや大学時代の同窓生との再会・・・ 初恋は唯一の恋とある哲学者はいいました。 そして、第二の恋は、二番目であるが故にすでに愛の最高の意味は得sなわれている。愛は、やがて消え去ると。 失った経験をもたないのが初恋といえるかもしれません。そして心理的に不倫の原動力になっているのかもしれません。
愛は懲りない
愛は懲りない、若きウェルテルの悩みです。 仮に不倫になってしまっても、愛しい人と、ほんの少しでも指が触れあうだけで、身体中が大きな興奮に包まれます。 そして、炎に飛び込んだような熱さが身体中を苦しめてしまいます。 しかし、愛は懲りない、いったん身を引いても、またその炎に飛び込みたくなる、そういう気持ちの方の相談を夜通しJCメンバーで聴いたことがあります。 ただ、愛は、愛する人の姿をそのまま映し出しているように思います。
壁を取り越えた先に成果がある
不倫慰藉料問題にしても、あらゆることは、最後までなかなか順調にいくことを許しません。復縁含みで低額で示談したものの不貞が再燃したというケースもありました。 このように、必ず大きな壁に直面することになります。弁護士は、依頼者の方々とともにそれを乗り越えるお手伝いをして、成果を得ようとします。 順調な努力は楽しいですが、法的紛争には、壁を乗り越えるだけの力が必要です。その先に成果がありますので、当事務所では、家庭内の問題について経験豊富な弁護士が無料相談を行っています。 当事務所では、書物を読んだ知識の吸収を弁護士にすすめています。それは直面したときに知っていれば驚くことがないからです。そして、冷静に…